ミカルディスを紹介する女性

ミカルディスとppar

ミカルディスは高血圧症の治療薬で、第二世代ARBの中で最も特徴的な降圧剤とされ、高圧症だけでなく心不全などの心臓病にも有効と言われています。
アンジオテンシンII受容体拮抗薬として処方されるミカルディスは、AT1受容体に結合して血圧上昇の原因となる物質を阻害し、血管平滑筋の収縮を抑えて血液循環をスムーズにすることで血圧を一定に保ちます。
腎臓を通さずに成分を排泄するため、腎臓への負担が少なく、糖尿病などの腎機能に関わる合併症を持つ患者には、ミカルディスが第一選択薬とされています。
また血中濃度半減期が約24時間と作用持続時間が長いため、1日1回の投与で済むというのがミカルディスの特徴です。

さらにARBでは他にはないPPARγ活性化作用というものがあり、脂質代謝を改善するとともに抗炎症、抗動脈硬化作用を示すと言われています。
PPARにはα、β、γの3種類があり、そのうちのγはマスター転写因子として機能するタンパク質で、PPARγが活性化されることでアディポネクチンと呼ばれるホルモンを脂肪細胞から分泌し、血管障害の修復や中性脂肪の燃焼を促進し、さらにインスリンの働きを助けることで血糖値を下げる効果を発揮します。

その他、心臓や血管、腎臓を保護する作用があり、脳卒中や心臓の線維化の予防、血管内皮障害の防止といった効果があります。
アディポネクチンは糖質やコレステロールの代謝に関与することから、メタボリックシンドロームの予防にも役立つと考えられ、アディポネクチンを分泌させるPPARγは、生活習慣病においても重要な意味を持つことになります。
ミカルディスはこれらの特徴によって、高血圧症の治療薬以外にも、様々な症状に効果的とされています。